猫の首輪考察
※文章主体、思うままに書き散らかしているのでやたら長いです。
◼︎猫の首輪について考える
前回の話題を引きずっての、首輪の話。
世間では強く引っ張られると外れるタイプの猫首輪が主流みたいですね。
サイズ調整は無段階、プラスチックの留め具をカチッと嵌めて装着する、いわゆる安全首輪というやつです。
現在3匹に付けているのもこのタイプ、和風柄のPetio(ペティオ)猫小町シリーズです。
2年くらいにタビがやって来たときには、とりあえずの猫用品を揃えに行ったホームセンターで、首輪も手頃な値段のものを一本買ってみたけれど…
それがコレ。グリーン系のチェック柄。
擦れてボロボロ…
和柄か、そうでなければ無地くらいシンプルな方が好みではあったのだけど、さほど充実したペットコーナーでもなかったので仕方あるまい。
で、デザインと価格以外には深く考えずに購入したこの首輪はベルト穴に爪を通してサイズ調整するタイプでした。
作りとしては人間のベルトとおんなじ感じ。留め具が金具タイプの首輪です。
結局、間に合わせで買ったものの長らくこの首輪のままだったんですが、安全仕様じゃないからといって特に不便を感じたりもしなかったんですよね。
◼︎スタンダードは安全首輪らしい
それが「さすがにボロボロになってきたから買い替えようか」という話になった頃に新しいものを探し始めたら…この金具タイプの首輪が、まぁ売ってないこと!
以前と同じ店舗はもちろん、規模の大きいホームセンターも覗いたけれど、猫首輪のラインナップが明らかに変わっていて、安全タイプに席巻されているじゃないですか!
動物病院でもらった猫用品カタログを見ても、利用しているペット用品通販ショップを見ても、安くて可愛い首輪の主流は安全留め具のものばかり。
金具の留め具タイプも、2年くらい前はまだ普通に店頭に並んでたように思うんだけどなぁ…。
といってもそんなに種類豊富なワケではじゃなかった気もするし、すでにあの頃も世代交代の過渡期だったんでしょうか。
今やひっそりと在庫分を売っている雰囲気のものか、対照的に本革製・オーダーメイドのような高級品ばかりな印象です。
◼︎外れる留め具の利点
安全仕様の首輪がスタンダードなのにはそれなりにメリットがあるからなのは理解できるんですけどね。
- 外で、植え込みに潜り込んで枝に引っかかった時なども引っ張ると外れるから安心。
- 室内でも、タワーなど高いところから何かに引っ掛かった時にも自重で外れるから安心。
つまりは、首が締まって窒息するのを防げるのが安全ベルトの売りですよ、と。
ネットで探すと、実際にそうした屋内外での悲しい事故のお話も見かけるから、万が一を防ぐ対策品としてはとても妥当だと思います。
確かに地域によっては、猫を自由に外出させていて、飼い主の目の届かない場所で跳んだり駆け回ったりとワイルドな生活が当たり前なこともありますよね。
一方で室内飼いだとしても事故はゼロではないようです。留守番させていたヤンチャ盛りの仔猫の首輪がカーテンレールの端に引っ掛って宙吊り…なんて話、読んだだけで胸が痛いです。
幸いなことにタビ一匹で飼っていた時には、彼の性格やライフスタイル(比較的おっとり・室内飼い)において、これまでの金具ベルトでヒヤッとしたり不便を感じたことはありませんでした。
(不便というか、デメリットがあった時には遅いんだとも思いますが。)
二本目への買い替えの際には、まぁ金具タイプが売ってないなら仕方ないかーと、結局のところデザイン・価格重視で安全タイプの首輪になりました。
◼︎我が家の場合「外れやすい=使いにくい」⁈
しかしながら実際に使い始めてみたらば、我が家の場合にはかえって安全ベルトに不便を感じる場面が…。
タビは集合住宅での室内飼い猫ですが、パン&ポンが来る前までは、息抜きに屋上やベランダで日光浴やプチ散歩(パトロール?)させたりもしていました。
その時には、脱走防止のため首輪にリードを装着します。
ある一定の距離より先に行こうとするとリードがピンと張るので、この先には行けないぞというのがタビ自身にも分かるらしく、それ以上は自分の首を絞めるほどの無理はしません。
でもこれが安全仕様の首輪だと、リードの長さの限界より少し引っ張っただけすーぐ外れてしまうんです。
- スズメや虫が飛んできて興奮し、飛びつこうとした時…
- 大きな音に驚いて、思わず駆け出した時…
- もう帰るよーと引っ張っても「ま だ 帰 ら な い ‼︎」と踏ん張ってしまう時…
首輪ごと外れてしまうから捕獲時にサッと掴むところも無いわけで、ベランダや屋上にいるだけにヒヤッとさせられました。
ひとまず日光浴&散歩時については、首輪でなく身体に直接巻くタイプのハーネスを使用することで解決しましたが…
その時に思ったのが災害などの緊急時はこれでは困るぞということ。
◼︎緊急時を想定してみる
うちの住んでいる下町地域は、古い家が密集している路地が多いので、最も起こりそうな緊急事態といえば、火事。
地震があった場合にも、揺れによる被害はもちろんですが、現実的には二次災害としてのご近所からの出火の方が怖いです。
(お向かいもお隣も、昔からの木造の一軒家が並んでいて、道幅も狭い上に入り組んでいたりするので、ハザードマップでも延焼の被害が大きい地域と想定されているくらいなのです。)
いざ貴重品と猫を連れてとにかくこの場を離れよう、といった慌ただしい場面では、人間はもちろん猫たちだって落ち着いてはいないだろうと思います。
広くはない2DK部屋の中でだって、すばしっこい猫を3匹、パッと捕まえられるかどうか…。
とりあえずキャリーバッグに押し込みたいと思っても、首元を掴んだ瞬間に首輪が外れてしまって、手元からスルリと抜けられてしまう気がします。(捕まえようと意気込んで追い掛けている時なんて、猫は特に逃げまくること必至です。)
◼︎まだまだ想定は続く…
また本来はいつでもスタンバイしておくのが理想なのは分かっていますが、現在我が家のキャリーバッグは折りたたまれて玄関先の物入れに収まっています。(これも課題ですね。)
これを引っ張り出してくる暇があるかも分かりませんから、とにかく猫たちを捕まえてリードを付けさえすれば、そのまま抱えて逃げることも出来そうです…が、首輪がなければリードも付けられません。
仮に予備の首輪がリードとともに手元にあったとして(もちろん外れては困るのでこの首輪は金具タイプになるとは思いますが)、今度は果たして緊急時にそれを首に巻く→最適な穴に爪を通す→抜け防止のためにベルトの先をさらに金具に通すという手順で、手早く付けてあげられるのか…という話になってきます。
もちろんこんな時に、手足を通す→ベルト調節という手順が必要なハーネスを悠長に3匹分装着はしていられないでしょう。(大人しくしていてくれないとなかなか難しい。)
キャリーに一時的に入ってもらっていたとしても、逃げた先でスペースが確保できれば、トイレやゴハンのために出すことになるはずで、やっぱりリードは付いていないといけないと思われます。
というか、そんな非日常での脱走や行方不明に備えてこそのネームプレート付きの首輪なのに、そもそも簡単に外れてもらっては困るんじゃないかという思いが拭えません。
けれど、そんな緊急時だからこそ、興奮して逃げ出した猫(それも、外に慣れていない家猫なら尚更)が、慌てて木々の枝に首輪を引っ掛けたり、狭い所に頭を突っ込んでしまったり…といった事態が起こりそうともいえます。
うう〜む、ジレンマ…。
◼︎生活スタイルによって取捨選択
悪い事態を想定するばかりではキリがないけれど、要は「万が一」のあり方は家庭によって違うことを認識して対策しなければならないよね、っていう至極当たり前の結論です。
迎え入れたばかりの猫や、突拍子もない行動をとる仔猫に対しては、しばらくは安全タイプが良さそうな気もします。
室内の勝手や危険箇所を猫も人も十分に把握出来てからは、猫の嗜好やライフスタイルによっては金具タイプに変えてもいいのではないかな、と。
- 高いところから飛び降りるのが好き
- 喧嘩っ早い子も含めた複数飼い
こんな猫さんなら、窒息防止の安心を優先して安全タイプを継続してみるというところでしょうか。
- 外に自由に出かけたり、脱走癖がある
- 病院に連れていく機会が多い
なんていう猫さんは、個体判別や連れ出しの利便性を取って、外れにくい金具タイプも検討してみたり…?
ただこれは先述のとおり「外での危険を考慮して、むしろ外れやすい首輪の方が良い」という考えもあると思います。
◼︎外れる首輪+マイクロチップ併用などもアリかも?
迷子になった際に役立つ名前・連絡先の話に限っていえば、ネームプレートの他にマイクロチップを検討するのも一つの手段かもしれないです。
もちろん特徴としての首輪がある方が迷い猫探しは効率良いでしょうが、少なくとも首輪が無いことで野良猫扱いされてしまっての、保健所で処分対象になる事態は防げそうですし、それこそ避難が必要なくらいの緊急事態にでも、これなら後々再会出来る希望も持てそう。
※マイクロチップに関しては、これが元での癌発生や埋め込み時の事故などに関する記事もあるようなので(きちんと調べてみた訳ではないため信憑性は不確かですが)、メリット・デメリットともに情報収集が必要なようです。
◼︎我が家の場合…買い替えも検討中
ひとまず安全首輪を着けているタビ・ポン・パンの3ニャンですが、いろいろな事態を天秤にかけてみて、やっぱり我が家の場合は今後、外れない金具タイプのものにしたいなーと考えています。
↑桃ネット装着のパンちゃん。これは首輪に非ず。
和柄で3カラー(緑赤青)揃っていて外れない猫首輪探しの中で、とっっっても惜しい!という品を見つけたのですが…
これは猫用SSサイズでMもあった。ただ、一見それっぽいのに、よく見るとツメがないので力が掛かると抜けちゃうそうな。
と思ったら、外れないタイプの需要には犬用SSサイズの首輪が紹介されていました。(ちょっと見た目が野暮ったい&値段も高くなるのが気になりますが。)
こちらはプラ製留め具ですが、引っ張っても外れない仕様だそう。
…そうか、小型犬用という手があったか!!
犬はリードを着けるのが常ですから、首輪は外れないのが大前提に決まってますもんね!猫みたいに高いところに登ったり、脱走してしまう可能性もグンと低そうだし。
ちょっと視点を変えて、小型犬用で好みのものなんかも探してみようかと思います。
◼︎取り留めなく綴ってみたけれど
この手の話を唐突にオットに語り出したりしがちなワタシなのですが…
私のまとまらない思考を1から10まで聞かされていても埒が明かないと思ったのか、「そういうのをブログに書けばいいんでない?」と言われたので、それもそうだなと書き連ねてみました。
考えたことの覚え書きのようなものなのですが、それにしても我ながら典型的なA型文系脳ですね…
頭よりまず身体を動かすタイプのオット(ちなみにO型)は、そりゃあ聞いてらんないわ(笑)
- よそ様の猫ちゃんの首輪事情
- 緊急事態時の猫との避難の実情
- マイクロチップ導入についてのアレコレ
このあたりはまた、機会をみて調べてみたいなと思う事項です。
…はい、以上、首輪について思うところでした!